ヤエン釣りは、生きたアジを泳がせてアオリイカに抱かせ、
そこへ「ヤエン」と呼ばれる掛け針を送り込んで釣り上げる駆け引きが魅力の釣りです。
アタリを待つ時間が長く、竿を手に持ったままでは疲れてしまいます。
そこで欠かせないのが、竿を安定して置いておけるロッドスタンド(竿受け)です。
ヤエン釣りでは、アオリイカがアジを抱いて走り出したときに、竿ごと海に持っていかれる事故が起こりえます。
ロッドスタンド選びを間違えると、釣果だけでなく大切なタックルまで失いかねません。
この記事では、ヤエン用ロッドスタンドの種類や選び方とおすすめ商品をわかりやすく解説します。
初めて竿受けを買う方も、買い替えを考えている方も、ぜひ参考にしてください。
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ヤエン釣りでロッドスタンドが重要な理由
アタリを待つ時間が長い釣りだから
ヤエン釣りは、アジを泳がせてイカが抱くのを待つ「待ちの釣り」です。
ずっと竿を持っていると、腕や肩への負担が大きくなります。
ロッドスタンドがあれば竿を預けられ、集中力を保ったまま夜通しの釣りにも対応できます。
イカが抱いたときにスムーズにラインを送る必要がある
アオリイカがアジを抱くと、ラインが出ていきます。
このとき、竿受けが竿の動きを邪魔すると、イカに違和感を与えて餌を放されることがあります。
ヤエン用のスタンドは、竿が動いてもラインが出やすい角度や形状になっていることが大切です。
竿とリールを守るため
アオリイカの引きは強烈です。大型のイカが走ったとき、スタンドが不安定だと竿が倒れたり、
海に引きずり込まれたりすることがあります。
しっかり固定できるスタンドは、高価なタックルを守る保険にもなります。
ヤエン用ロッドスタンドの主な種類
ヤエン釣りで使われる竿受けは、大きく分けて次のタイプがあります。
①ピトンタイプ(突き刺し式)
地面や岩の隙間に突き刺して使うタイプです。
軽量でコンパクトなため、荷物を減らしたい磯や堤防の釣りに向いています。
足場の状況によっては使えないこともありますが、長さがあるため、岩場や土の地面など刺せる場所なら安定して使えます。
コストパフォーマンスに優れた製品が多く、初心者の入門用にもおすすめです。
②三脚タイプ
脚を広げて自立させるタイプで、コンクリートの堤防など、ピトンが刺さらない場所でも使えるのが最大の強みです。
高さや角度を調整できる製品が多く、足場を選ばず使えます。
そのぶんピトンより荷物がかさみ、価格もやや高めです。
③クーラーボックス取り付けタイプ
クーラーボックスに固定して使うタイプです。
ヤエン釣りでは活きアジを入れたバケツやクーラーを使うため、荷物を増やさずに竿を預けられる点が魅力です。
取り付けられるクーラーの形状や厚みに制限があるため、事前の確認が必要です。
④置き型・自立タイプ
地面に置いて使うシンプルなタイプです。
手軽ですが、風や竿の引きで倒れやすいので、ヤエン釣りのメインのスタンドとしてはあまり向きません。
サブとして使うか、安定した足場での補助に使うのがよいでしょう。
ヤエン用ロッドスタンドの選び方
釣り場の足場に合わせて選ぶ
最初に考えるべきは、普段の釣り場の足場です。
- 磯や土の護岸が多い人:ピトンタイプが使いやすい
- コンクリート堤防が中心の人:三脚タイプが安心
- いろいろな釣り場に行く人:ピトンと三脚の両方を持つか、汎用性の高い三脚タイプ
足場に合わないスタンドを選ぶと、現場で使えないという事態になります。
自分の釣行スタイルをよく思い出してから選びましょう。
竿を海面側に向けられるか
ヤエン釣りでは、竿先を海面に向けた状態で竿を置くと、イカが走ったときにラインがスムーズに出ていきます。
竿先が高い位置に固定されるタイプだと、抵抗が増えてイカに違和感を与えやすくなります。
角度の調整ができるか、竿先を低くセットできる構造かどうかを確認しましょう。
リールの落下を防げる構造か
竿受けにはさまざまな形状があり、リールシート部分をしっかり受け止めてくれるものほど安心です。
大型のイカが走って竿が引っ張られたとき、リールが外れて落下する事故は意外と多いものです。
リールの手元をがっちり受け止められる、深めの受け部を持つ製品がおすすめです。
右ハンドル用・左ハンドル用が分かれている製品もあるため、
自分のリールに合っているか購入前に確認してください。
素材と耐久性
海辺では、潮や水分によるサビが避けられません。
ステンレスなど錆びにくい素材を使った製品を選ぶと、長く使えます。
アルミ製は軽くて扱いやすい反面、強度面での確認が必要です。
大型のアオリイカを狙う場合は、強度の高い素材を選ぶと安心です。
持ち運びやすさと価格
ヤエン釣りは、バケツやクーラー、竿、ヤエンなど荷物が多い釣りです。
スタンドは軽く、コンパクトにまとまるものが便利です。
ただし軽さだけを優先して強度が不足すると、肝心なときに役に立ちません。
価格については、ピトンタイプは比較的安価なものが多く、三脚タイプはやや高めの傾向があります。
最初の1本なら、手頃な価格のピトンタイプから始めて、慣れてきたら自分のスタイルに合った上位モデルへ買い替えるのも一つの方法です。
ヤエン用ロッドスタンド(竿受け)6選
タカ産業 60cmピトン1本竿掛け P-1
釣り小物を数多く手がけるタカ産業のピトンタイプ竿掛けです。
磯でのヤエン釣りや、上物釣りにも対応できます。
クーラーボックスに取り付けて使うこともでき、さまざまなシチュエーションで活躍します。
ピトンタイプの中でも比較的安価で、コストパフォーマンスに優れているのが魅力です。
「まずは竿受けを1つ用意したい」という初心者に向いています。
こんな人におすすめ
- 初めてヤエン用の竿受けを買う人
- 磯や土の足場で釣りをすることが多い人
- 予算を抑えたい人
三脚タイプ
コンクリートの堤防や足場の良い釣り場では、ピトンが刺さらないため三脚タイプが活躍します。
広げて立てるだけなので設置が早く、釣り場に着いてすぐ使えるのが魅力です。ヤエン釣りでは、竿先を水面に近づけられる角度調整ができるか、竿を安定して預けられるかを基準に選びましょう。
第一精工ロッドホルダー(竿受け) サーフ三脚レバー式 釣り シルバー
安定感の高さで定評のある第一精工の三脚です。
3本の脚がしっかり連結し、竿をがっちり支えます。
ガタつきを抑えた一体成型の蝶番で、従来品の2倍の安定性をうたっています。
細かなパーツを個別に注文できるので、壊れても部品交換しながら長く使えます。
サーフでの使用を想定した頑丈な作りのため、風が強い日や大型のイカを狙う釣行でも安心感があります。
こんな人におすすめ
- 安定感を最優先したい人
- 道具を長く使い続けたい人
- 風の強い釣り場にも行く人
プロックス(PROX) フィッシング三脚2WAY竿受 2段-70CM PX7694D070
軽くて丈夫なアルミパイプを使った、持ち運びしやすい三脚です。
レバーロック式で、高さ調整も簡単です。竿受け部は可動式で角度を変えられるため、
竿先を水面に近づけたセッティングができます。
竿先を水面に近づけると、風の影響を受けにくくなるのも利点です。
荷物の多いヤエン釣りでは、軽さと扱いやすさは大きなメリットです。
こんな人におすすめ
- 荷物をなるべく軽くしたい人
- 手軽に使える三脚がほしい人
- 竿先の角度を細かく調整したい人
三脚タイプを選ぶときの注意点
三脚は足場が平らな場所向けです。岩場や凹凸の多い磯では脚が安定せず、倒れるリスクがあります。釣り場に合わせて、ピトンタイプと使い分けるのがおすすめです。
クーラーボックス用
第一精工 ロッドホルダー 竿受け クーラー受三郎
クーラーボックス専用の竿受けです。
タッピングビスと強力な接着テープの2つでしっかり固定できます。
竿受け部は首振りと角度調整が自由にでき、ラインを出す方向に合わせて向きを変えられます。
仕掛けを交換するときに便利なラインフックと、エサバッカンを置けるホルダーも付いています。
重いクーラーに取り付ければ安定感があり、アオリイカの引きにも耐えられます。
こんな人におすすめ
- クーラーボックスを竿受けとして活用したい人
- 荷物をなるべく増やしたくない人
- 角度や向きを細かく調整したい人
第一精工 ロッドホルダー 竿受け 受三郎 12032 ブラック 680mm
防波堤での釣りを想定した竿受けです。
クーラーの側面にホルダーを貼り、そこに受三郎を立てるだけで使えます。
高さは好きな位置に調整でき、竿受け部は360度回転して角度も自由に変えられます。
クーラーに座って安定した姿勢でアタリを待てるので、長時間の釣りでも疲れにくいのが利点です。
こんな人におすすめ
- 防波堤や釣り公園で釣りをする人
- 座って楽に釣りがしたい人
- 設置の手軽さを重視する人
第一精工 ロッドホルダー バッカン受三郎 ブラック
こちらはクーラーではなく、セミハード・ハードタイプのバッカンに取り付ける受三郎です。
ネジを締めるだけで簡単にセットでき、長さは67〜87cmの範囲で調整できます。
アジを入れているバッカンにそのまま取り付けられるため、ヤエン釣りに向いています。
エサバッカンホルダーも付いており、フカセ釣りにも使えます。
クーラー取り付けタイプを選ぶときの注意点
クーラーボックスやバッカンが軽いと、竿の引きで倒れてしまうことがあります。
氷や飲み物、水を入れて重さを確保し、安定する場所に置いて使いましょう。
また、クーラーの素材や形状によっては取り付けられない場合があるため、購入前に対応サイズや取り付け方法を確認してください。
まとめ
ヤエン用ロッドスタンドを選ぶときのポイントを振り返ります。
- 釣り場の足場に合わせる(ピトンか三脚か)
- 竿先を海面側に向けられるか確認する
- リールをしっかり受け止められる構造を選ぶ
- 錆びにくく丈夫な素材を選ぶ
- 持ち運びやすさと価格のバランスを見る
初めてなら、手頃なピトンタイプのタカ産業「60cmピトン1本竿掛け」から始めるのがおすすめです。
大型のイカを狙ったり、ラインの出やすさにこだわったりしたい方には、
ステンレス製の昌栄「アオリ・フカセ釣り竿受け」が心強い存在になります。足場を選ばず使いたいなら、三脚タイプも検討してみてください。
自分に合ったロッドスタンドを選べば、ヤエン釣りの快適さと安全性は大きく向上します。
ぜひお気に入りの1本を見つけて、アオリイカとのやり取りを楽しんでください。





