今ではすっかり人気が定着している三重県発祥のティップランエギング。
ティップランとはアオリイカをターゲットにボートから狙うボートエギング釣法の1つです。
本記事ではそのティップランについて、
釣り方から使用する道具までわかりやすく解説していきます。
釣り方
ティップランエギングは陸からエギをキャストして狙うエギングとは違い、ボートで潮の流れや風で流しながら
いわゆるドテラ流しでエギを落とし船の流れを利用してターゲットとなるアオリイカを狙う
釣法になります。
基本的な釣り方は
①エギを落とす際ロッドをあおりながら素早くラインを出して着底させる。
※糸フケを出してあげると着底がわかりやすい。
②着底確認後、水深に合わせて5〜10回ほどシャクリながら巻き上げてくる。(巻きジャクリ)
③巻き上げてきたら10秒ステイ。
アオリイカはこのステイ状態中にアタリが出ることが多いので穂先に全集中。
この時竿先は必ず動かさないようにしましょう。
繊細なイカは違和感を感じると抱いてきません。
④アタリがなければまた着底させ、①〜③の繰り返し。
このフォール中にアタリが出ることもありますので竿先から目を離さないこと。
着底していないのに糸フケが出たり竿先に違和感を感じたらアタリかもしれないので
空合わせを入れてみるのもいいかもしれません。
基本的に水深は20〜30M付近を狙うことが多いですが、
場所により50M以上の深場を攻めることもあります。
エギの重量は水深やその時の潮の流れによって変わってきますが20〜40gを使用する事が多いです。
それ以上の重量を使う時はシンカーを使用します。
ロッド
ティップランで使用するロッドは軽くて、穂先がとても柔らかく高感度というのが一般的です。
各メーカーごとにおすすめのティップランロッドを紹介します。
ダイワ(DAIWA) エメラルダス X BOAT 70MLSーS
ダイワのエントリーシリーズで、
基本性能を抑えつつリーズナブルな価格を実現した専用モデル。
エギ重量:18g〜70g 適合ライン(PE):0.4〜0.8号
ダイワ(DAIWA) エメラルダス MX BT 511LS-S
ハイコストパフォーマンスのベーシックボートエギングロッド。
ベーシックとは言いつつもブランクは上位機種にも採用しているHVFナノプラスに加え、X45によりネジレ剛性を向上。
繊細なアタリを捉えるメガトップ、そしてグリップは独自の軽量エアセンサーシートの採用により、まるでワンランク上のロッドを使っているかのような錯覚に陥る位のコストパフォーマンスを実現している。
エギサイズ(g): 18-70 / 適合ライン(PE):0.4-0.8号
シマノ(SHIMANO) セフィア BB ティップエギング S66ML-S
エントリーモデルながら上位機種とも肩を並べるティップエギング専用モデル。
上位機種で培った設計ノウハウを惜しみなく投入し、クラスを超える実釣性能を追求。しっかりとエギを操れるジャーク性能、わずかなアタリを捉える優れた目感度、掛けた後は安心してやりとりできるブランクスのスムーズな曲がりなど、高バランスのロッドに仕上がっています。ネジリ剛性を高める強化構造ハイパワーXを搭載したことにより、不快なブレやダルさを抑制し、アタリを正確に捉えやすく、心地の良い操作感を可能した。
エギ重量:MAX60g 適合ライン(PE):0.4〜1号
シマノ(SHIMANO) 21 セフィア エクスチューン ティップエギング S 511ML-S
適合エギウェイト(g):MAX60 適合ライン(PE):0.4~1号
適合エギウェイト(g):MAX40 適合ライン (PE):0.3~0.8号
天龍(Tenryu) ブリゲイド フリップTR BFT5112S-MLS
個人的に大好きな天龍さんから
ティップランエギング用ロッドでありながらSLJ、イカメタルなど様々な釣りに対応した
高機能オールラウンドモデル。
「1本でなんでもできる対応力の高いオフショアロッド」
リール
ティップランで使用するリールは2500〜3000番のスピニングリールであれば問題ないです。
しかし陸からのエギングとは違い、水深の深いところを攻めることもあるため3000番を
オススメします。
今ではエギング専用リールというものが発売されていますのでその一部を厳選して紹介したいと思います。
このシリーズは初心者の方はもちろん、中級者以上の方でも満足できる機能性になっていですので、ロッドの買い替えを検討している方にもおすすめのモデルになります。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 18 エメラルダスAIR LT
ダイワが販売しているエギング専用スピニングリールの中の最高峰モデルになります。
メーカーが誇る技術が結集されており特に軽さが異次元のリールになっています。
深場でもティップランにおいても活躍してくれること間違いなしでしょう。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 21 セフィア XR C3000
エギングにおいてリールに求められる要素は何か。繰り返されるジャークに耐えうる「耐久性」。ジャークし続けるための「軽さ」。リトリーブ時の「静粛性」。セフィアXRはこれらの要素をとことん追求。カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材「CI4+」にて成型された軽量かつ高強度なボディ。滑らかな巻き心地かつ耐久性にこだわったマイクロモジュールギアII。微細な振動やガタつきを抑制するサイレントドライブ。更に、ロングストロークスプールを搭載することにより、遠投性能の追求、またイカ特有のジェット噴射による強烈な引きに柔軟に対応するためのリジッドサポートドラグ。エギングに焦点を当てたエギング用専用リールを体感あれ。(メーカーより抜粋)
糸巻量 PE(号-m):0.6-200、0.8-150、1-120
ライン
ティップランでは感度で釣果が大きく左右してくるので、
感度重視でラインを選ぶといいでしょう。
基本的にラインの太さはPEライン0.4~0.8号を使いますが、根ズレなどに弱いのでショックリーダーを組みましょう。
リーダーはPEラインの太さでバランスを考えて、フロロカーボンの1.5〜2号で問題ありません。
餌木(エギ)
陸からキャスティングしてイカを狙うエギングで使用する餌木の重さは3.5号で約20gほどですが、
ボートで狙うティップランエギングではティップラン専用の餌木で約30g前後にセッティングされています。
エギの号数(大きさ)についてもターゲットになるアオリイカの大きさで変わってきます。
例えば秋から冬にかけての小型のイカを狙う場合は、2.5〜3号、
春の産卵シーズンにかけて大型のイカを狙う場合は3.5〜4号など。
ティップランエギングでは底をとることが重要になってきますので、
重量が軽すぎて着底がわからなかったり、深い水深で操作しずらい状況になった場合
シンカーなどのオモリを使用する必要があります。
クレイジーオーシャン ティップランナー 3.5号
私のオススメはこちら
シャクリ時は切れ味鋭いダート、ステイ時は安定したフォール姿勢を保てる操作しやすいのが特徴です。
専用のシンカーも発売されてますので便利です。
特筆すべきはシャクリ抵抗の軽さである。見た瞬間に分かる通り、シャープで精悍な顔つきの通り、水切りの良さは優れ、最も重いS3(43g)であっても全くストレスなくシャクることが出来る。特筆すべきと言ったのはエギの頭が上を向いた状態でシャクリを入れると、一瞬ラインが切れたのではないかと思わせるほどの「抜けの良さ」を感じる。(メーカー説明文抜粋)
ウエイトが5種類も用意されており、うまく使い分けできるのも便利な点です。
まとめ
イカがでしたでしょうか?
冒頭からスベらせてもらいましたが、
今回はボートからアオリイカを狙うティップランエギングについて解説しました。
陸から狙うエギングもいいですが、この機会にぜひチャレンジしていただけたらと思います。